第6話 メイという人間

私が目を覚ましたのは、朝7時。


ディル「目が覚めたか?」


「………おはよう。」


周りを見ると、ディル、アラン、エヴァン、ニコラス、4人とも側にいた。


男の人達に見守られて寝ていたと思うと、恥ずかしい…。


ディル「これからのことだけど、この4人が順番でメイを護衛する。必ず誰かはお前の側にいるから、安心していい。」


「えっ?私は……アミーリア様の侍女よね?」


昨日、ブリッジズ夫妻…私の両親に聞いた。


私は10歳の頃からアミーリア様の侍女をしていたと。


ディル「あぁ。」


「侍女に護衛が付くなんて……おかしいのではないの?」


ディル「今は、侍女の仕事をしなくていいと言われている。ゆっくり体を休め、養生して欲しいとのことだ。」


「それなら、余計に護衛なんて必要ないような……?」


アラン「……昨日のこともある。メイは自覚がないけど、騎士達に人気なんだぜ?昨日の奴も、前からメイに言い寄っていた奴だ。」


「そうなの………。」


ディル「これ以上メイに何かあったら、アミーリア様まで倒れてしまう。だから、メイ…自分のことを大事にしてくれ。」


「分かったわ……。」


アラン「今からは、俺が護衛するから。」


「うん、お願いします。……そうだ!護衛の時に、それぞれ私について教えてくれる?」


アラン「メイについて?」


「えぇ。私自身についてとか、私に関わること。」


アラン「分かった。」


エヴァン「それじゃぁ、また後でね。」


ニコラス「ちゃんと体を休めてね。またね。」


ディル「アラン、頼んだぞ。」


そうして3人は部屋から出て行き、アランと二人きりになった。



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