ポップちゃん(3)
ヤッキムン
ロボット
うちはポップちゃん。
ロボットの女の子。
今日は舞台衣裳のお仕事。
うちはスケボーに乗って、劇場に向かった。
スィ~ッ
とスケボーをすべらせて劇場に到着。
関係者入口から劇場に入る。
うちは、「ポップちゃん」と書かれた板をひっくり返す。
今、劇場にいますよっていう合図。
そして、衣装部屋へと向かう。
楽屋を通り抜けて、衣装部屋に到着。
入ると、みんな、衣装を縫ったりしている。
「こんにちはっ!今日はよろしくおねがいしますっ!」
って、うちは衣装部のみなさんに、ごあいさつ。
「「「こんにちはっ!ポップちゃん!よろしくお願いしますね」」」
って、衣装部の方たちも、うちに、あいさつしてくれる。
明日初日。
うちは、明日使う衣装のお直しをはじめる。
うちは、ミシン使えるから。
あと、縫ったりもできる。
衣装部で、しばらくミシンを使って衣装を縫っていた。
「〇〇さん、ポップちゃんのこと、お呼びですよ!」
って、言われた。
〇〇さんは主演女優。
「はーい!わかりましたーっ」
うちは、主演女優の〇〇さんの楽屋に行く。
「失礼いたします。衣装部のポップです」
あいさつして楽屋に入る。
「ポップちゃん!明日からの舞台衣裳、よろしくお願いしますね」
〇〇さんに言われた。
「はいっ!よろしくおねがいしますっ!」
うちは、〇〇さんに答える。
ペコリ
と、うちは、〇〇さんにお辞儀をすると、楽屋を出た。そして衣装部屋へと戻る。
途中、楽屋のある廊下を通っていくから、いろんな役者さんたちに会うと
「おっ!ポップちゃん!よろしくねー!」
って、みんな、うちに声をかけてくれる。
それから、うちは、また衣装部屋で、ミシンを使ったりして、明日からの舞台衣裳を縫ったりしている。
☆
衣装部屋の中にいたら
「セットじゃなくて、照明を変えるべきなんじゃないのーっ」
って、舞台セットの人の声、聞こえてきた。
話してるのを聞いてると、どうも、舞台美術と照明と、合わないシーンあって、舞台監督さんは、セットを変えてくれと言ってきたらしく
「照明のほうを変えろーっ」
って言ってるみたい。
でも結局、最終的には舞台セットを最高の形に再構築するんだろうなーっ!
すごいなーっ!
って、うちは思いながら、うちはうちで、舞台衣裳のお仕事をしている。
☆
しばらくして、アンサンブルのダンサーさん、衣装部屋に入ってきて
「ポップちゃん!うちの衣装のドレス、かなりにおい、ついてるんですけど...なんとか、してもらえます?...」
って、うちに言ってきた。
うちは
「うちでは、ちょっと、どうすれば良いか、わかりませんので、衣装部のチーフの方に聞いてみてください」
って答えておいた。
ダンサーさんは
「はいっ!わかりました」
って言って、ドレスを持って、衣装部屋を出ていった。
それから、また、うちはミシンで衣装を縫っていた。
☆
「〇〇さんから、明日の初日に向けて、ご挨拶ありますから、衣装部のみなさんも出席してください」
って、演出助手の方、衣装部屋に来て、うちら衣装部の人たちに言っている。
うちら衣装部も、みんなで衣装部屋を出て、劇場のステージへと向かっていく。
劇場って、うちは舞台に立つわけではないのに、なぜだか、うちまで、めっちゃドキドキワクワクするんだよなーっ!
それこそ、舞台の持つ舞台マジックなのかなーって、うちは思った。
☆
「ポップちゃん!〇〇さんと演出家さん、ポップちゃんに話あるらしいから、行ってきて!」
そう言われて
「はーいっ!」
うちは、〇〇さんのところに行った。
「あ!ポップちゃん!お願い!舞台に出てほしいのよっ!」
「えっ?...うち?...ですか?」
「そうよっ!可愛い女の子の役、急きょ、必要になったの!それでねっ!ポップちゃん!その女の子の役をポップちゃんに、ぜひ、やってもらいたいのっ!お願い!ポップちゃん!やってくれるわよねっ!」
「え...あ、はい!...いいですけど...」
「あー、よかったわー!ありがとう!ポップちゃん!明日から、よろしくねー!」
「じゃあ、さっそく、稽古はじめましょう!」
演出家さんにも言われた。
「ポップちゃんなら大丈夫!可愛いから!可愛い女の子だから!まさに適役よ!」
〇〇さんに抱きつかれた。
それから、うちは舞台に立って、明日初日の通し稽古に参加する。
まさか、うち、舞台に立つなんてーっ!
衣装部のみんなからも
「「「ポップちゃんなら、やれる!応援してるから」」」
って、みんなに抱きつかれた。
うわーっ!
でもめっちゃ楽しみだーっ!
☆
通し稽古も終わり、セリフも覚えて、今は、明日着る、うちの衣装を作ってる。
めっちゃ可愛いやつ。
ポップちゃん(3) ヤッキムン @yakkimn
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