第5話 反対派の情報を
北海道が制圧されたとしても、一部の自衛隊員や警察官はそんな連中には関わりたくないと思っている者もいるはずだ。麻由美はなんとしてその者たちと連絡を取ろうとしている。無線や他の電波も彼らの監視下にあるかも知れないが。傍受されない方法はないか、防衛戦略室の職員を集め会議を開いた。
「では皆さん、本日の事案について協議したいと思います。まず今回のクーデターの首謀者と思われる真那井一等陸佐と北海道警察本部長との土方宗太郎の接点を調べて貰いたい。第二に現在。北海道との通信は全て遮断されていますが、しかし自衛隊も警察も全て制圧されるとは思えません。クーデターに反対する隊員、警察官と内密に連絡とる方法を調べ下さい。彼等の協力があれば有利に動けるはずです」
「それは宇宙防衛通信部が良いとかと思います」
「なるほど、では宇宙防衛通信部の方々は、出来るだけ早く調べ上げて下さい。今回の事案に対して各自持ち帰って早急に報告して下さい」
勿論この場では何も得られなかったが良い報告を待つ事にした。それから三日後のことだ。一方、民間人に成りすました情報員からの情報を取り寄せていた。殆どは次々と成功、制圧の情報が入ってくる。勿論全ての自衛官がクーデターに加担した訳ではなく、一部の自衛官はクーデターを起こした本隊とは離れ、街のビルの中に潜み情報を送って来る。その者たちとやっと連絡が取れた。
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