第4話 首謀者 真那井一等陸佐

自衛隊では准尉以上が幹部になる。旧日本軍の階級と少し違うが基本的には同じだ。将、将補、1佐、2佐、3佐、1尉、2尉、3尉、准尉、曹長、1曹、2曹、3曹、士長、1士、2士 計十六階級あり、麻由美は中間クラスの幹部という事になる。


 麻由美は北海道千歳駐屯地の幹部達の情報を調べた。どうやら自衛隊だけではなく、更に北海道警察本部長までもが絡んでいる。警察と自衛隊が手を組めば怖いものはない。

北海道方面の自衛隊員の幹部の情報を調べた。調べていると怪しい人物をヒットした。

その中に真那井一等陸佐のデータを調べた。すると彼の経歴をみて驚いた。

 丁度今から八十五年前の今日クーデターを起こした幹部の子孫であることが分かった。その他に数人がその子孫で三等陸尉以上が関わっていた。この連中が首謀者の可能性が高いだろう。更に北海道警察本部のトップは誰かも調べ上げた。現在、土方宗太郎が警察の最高幹部である。更に真那井一等陸佐との接点も調べる事にした。


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