第13話 魔法って地味なの?
今日も今日とて魔力操作の練習をしているマーティーです
RPGゲームで最初に登場するスライムでひたすらレベル上げを
している気分に似ているがそれよりも地味な作業です。
スライムとは言え戦闘しているでしょ?
魔力操作はそれがない。
ただひたすら魔力を感じるだけ。
何かしら結果というか魔力操作をして上達したな~って感じがあるといいんですけどね。
たぶん最初のころよりはうまくなっているとは思うけど、
合格ライン?みたいなものがあるわけでもない。
母
それはどこの修行僧ですか?滝とかに打たれた方がいいですかね?
どこかの職人に弟子入りした覚えはないんですけど・・・。
魔力操作をはじめて3か月ほど経った。
一応10日に一度ぐらい魔力操作を母が見てくれていて、うまくなっているとは言ってくれている。
なんでうまくなっているのか不明だが母にはわかるらしい。
なぜわかるのかの部分を説明してほしいのだが、その内わかるようになるわよって言われてしまった。
僕の母はこういう部分がある・・・大雑把というか説明を端折ることが多い。
あとからそれは先に教えておいてくれよ~~ってことが多々ある。
もう少しうまくできるようになったら攻撃魔法、俗にいう属性魔法を教えてくれるみたいだ。
その【もう少し】がわからないから難しい・・・
この世界の魔法は魔法陣のような魔法もあれば、精霊と契約して使える精霊魔法、
そして属性魔法など結構いろいろあるそうだ。
僕が今後教えてもらう属性魔法は火・水・土・風・光・闇の基本6属性があるそうだ。
攻撃魔法が使える人は基本属性の内1つか2つ、かなり才能があれば3つほど使えるそうだ。
それ以外にも固有魔法というのがあり生まれつき持っているいるそうだ。
固有魔法は特に遺伝的要素はなく雷・氷など基本6属性以外の魔法が使えたりする。
他にもいろいろあるそうだが、あまり人に聞いたりするのはマナー違反になるので
どんなものが存在するのか知られていないようだ。
ある意味自分の切り札のようなものだから、しゃべったりもしないよね。
精霊魔法は精霊と契約することによって使えるようになる魔法だ。
そもそも精霊の存在を感じられてさらに精霊が見えて相性がよくないと
契約できないからよっぽど素養がないと扱えない。
母も話を聞いたことがあるだけで実際には見たことはないそうだ。
精霊か~見えれるものなら見てみたいよね~
やっぱファンタジー世界といえば精霊はお約束だよな~。
おチート様が発動して精霊見れるようにしてくれないかな?
というか今の時点で見えないってことは見えてないのか・・・
黒い猫さんが何かしら知ってるかもしれないので今後に期待としておこう。
魔法陣は解放の儀であったような魔法陣を
解放の儀の魔法陣や大きな街の結界をはるような魔法は
魔法陣を書いて魔力を流す時術者本人の魔力、
魔核といって魔物の体内にあるものを使って使用する場合や
魔物そのものを使用する場合もあるようだ。
魔物を
さらにいえば生きている魔物のほうがより魔力が多く得られるが
魔力量の多い魔物は一般的にはかなり大きなものが多い。
そこでスペース的な問題もあるので今は魔核で魔法陣を使用するか術者本人の
魔力を使用するのが一般的らしい。
魔法のことは少しは教えてもらえるようになったけど
とりあえず今は修行僧のようになり魔力操作の練習に励むしかない。
毎日ひたすら練習しづづけたいのだが、母が出かける時は一緒に出かけないといけない。
もっと小さい頃は僕がお昼寝中に母が出かけて買い物などをしていたようだ。
一人で歩けるようになったが家で一人でいるのも危ないので一緒に出掛けないといけない。
なんとも危険な世界だ・・・
もちろん母がエラさんの家にいったりする時も一緒にでかける。
母とエラさんが話している時は、リズちゃんと遊ぶことになる。
リズちゃんは4歳になりかなり話せるようになったが、小さな女の子が
遊ぶようなことと言えばおままごとぐらいしかないようだ・・・
だがよくよく思い出してほしい、16歳の時に転生してきて現在5歳ということは?
そうなんです中身は21歳ということだ・・・21歳の男が4歳児とおままごと・・・
大きなお友達案件です。
自分の体は5歳児相当の大きさで体の大きさに影響されているのか精神的に
幼くなっている部分もあったりするのですが、
ふとした瞬間に精神的にダメージを受けていることがある。
あまり黒歴史をアップデートしたくないんだけどね。
母もそうだがエラさんもかなり美人でその遺伝子を受け継いだリズちゃんもかなりの美少女だ。
母はエスニックな雰囲気がある美人でエラさんはとても気品のあり切れ長の目が
特徴的でどこかの令嬢なのでは?と思うような美しさがある。
髪は薄い水色の綺麗な髪色をしている、リズちゃんも同じ薄い水色でとても
きれいな髪色をしている。
以前リズちゃんの髪の毛を綺麗だねって言ったら、
とても喜んでくれたことがあった。
それまでは子供ってこともあり、たま~に髪が跳ねていることも
あったが僕が褒めた次の日からはしっかりセットされるようになり、
エラさんの髪留めを貰ってつけていた時は似合ってるか
聞いてきたのでとても似合ってるよと言うと
次回からは絶対にその髪留めが付けられるようになった。
ほんとに似合ってるんだからそれ以外のことなんて普通言わないよね?
言ってよかったのかどうなのかいまだに不明な部分だ。
母
誰にでもそういうことを言っちゃダメよとは家に行ってから言われた。
社交辞令的なことはこの世界ではあまり言わない方がいいのだろうか?
そんな感じで将来は間違いなくエラさんに似て美人になるだろう。
そんなリズちゃんに嬉しそうな眩しい笑顔を見せられると
おままごは嫌だとは言えない・・・言える雰囲気さえない。
この世界には子供が遊べるような娯楽というかおもちゃのようなものがない。
大きな街などにはもしかしたらあるのかもしれないが少し前まで
開拓地の村にはそういう物は売っていない。
それにリズちゃん家に行くとすでに葉っぱで作られたお皿などの
おままごとセットが配置されている。
そしてその日の設定を伝えられる・・・
この状態で何か他のことがしたいなどと言える
強メンタルは持ち合わせていない。
もし言ったらどうなるのだろうか?
あの素敵な笑顔を2度と見せてくれなくなるかもしれない。
そんことになったら大人4人に順番に説教されるだろう。
でも来年になればリズちゃんも解放の儀を受けて
魔力操作をできるようになるから一緒に練習すればいい。
しかし問題がないわけではない。
魔力操作の練習ってかなり地味で2人でやるっていっても
楽しいのかどうかはかなり怪しいというか不安な部分ではある。
むしろ不安しかない・・・そのあたりちょっと前フリしておこうかな?
「リズちゃん、来年の解放の儀が終わったら一緒に魔力操作の練習できるね」
「魔力操作の練習?」
「うん、いま家でやってるんだ魔力操作の練習、
それをやらないと魔法を上手に使えないんだって」
「そうなんだ・・・よくわからないけど、マーちゃんと一緒ならいいよ」
リズちゃんの笑顔が眩しい・・・
「早く一緒にできるといいね~」
「うん、楽しみ!」
リズちゃん決しておままごとが嫌なんじゃないからね・・・
ほんとだよ・・・
なんやかんやで日々魔力操作を【含めて】修行の日々を送っています
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