第7話 祝1歳?
こちらの世界に転生してからから一年ぐらいたったようです。
カレンダーもなんてものはないし、前世のように誕生日を祝うような習慣も特にないようだが
マーティーが生まれた日に両親が生まれた時のことを話しているのを聞いて1年たったんだな~と思った。
それどころかまだ1歳なんだということに衝撃を受けた・・・この状態はまだかなり続くようだ。
まったくと言っていいほど確認したいことリストはそのままの状態だ・・・。
自分の世界というか周りは相変わらず両親と自分、そしてジェフさんそして話だけ聞いているエラさんという人だけである。
そんなことあるのかと思うが、両親とジェフさんとその奥さんのエラさんがいることから村か街だろうことは推測ができる。
だが他の人とはあまり交流がないようだ。
あまり家に人を呼んで何かするみたいな感じの風習がないのか、何かしら理由があるのかはわからない。
あまりにも自分の行動範囲が狭すぎてというか家の中限定なんだが、確認したくてもできないことが多すぎる。
最近の両親の会話はジェフさんとエラさんの話が多い。
もうすぐ2人の子供が生まれるそうだ。
そして今日も子供部屋から両親の会話を聞いて情報収集中である。
「今日マーティーがお昼寝している時、エラの様子を見に行ったんだけど順調みたいで安心したわ」
「そうなんだ、いつも気にかけてくれてありがとうってジェフも言ってたよ」
「私が妊娠している時は、ほぼ毎日来てくれてたから当たり前のことしてるだけよ
マーティーを家の中とはいえあまり一人にするのは心配だから、あまり行けなくて申し訳ないぐらいよ
マーティーを連れて行ってもいいんだけど外に出すのはやっぱり少し心配だし」
「そうだな、もう少し大きくなってからじゃないと何の病気になるかわからないからな」
「そうね、3歳ぐらいになれば大丈夫だと思うんだけど心配しすぎかしらね」
「一度高熱だしてるからな、心配しすぎるぐらいでいいと思うよ」
「そうよね・・・」
「ジェフとエラの子供も健康に生まれてきてくれるのがやっぱ一番だよな」
「そうね~子供ができたら将来どうなってほしいとかって妊娠する前はいろいろ考えたりしたけど、
実際に妊娠するとそんなことより健康に生まれてきてくれさえすればいいって思うのよね」
「生まれてから5歳ぐらいまでは大きな病気にかからないようにしないとこの村では危ないこともあるからな」
「何かあった時この村ではやれることがどうしても限られちゃうものね」
「わかってはいたつもりだったけど、実際マーティーが熱出した時は痛感させられたな・・・」
「そうね・・・まだまだこれからだものね、この村は・・・やっと村になったんだから」
「マーティーやジェフとエラの子供が大きくなった頃には町になってるといいよな~」
「そうね~そうなるとマーティーにも弟や妹がいるといいわね~~~そうは思わない?ヘクターパパには【いろいろ】とがんばってもらわないとね?」
そうして2人の会話は終わり、いつもならまだ寝ないような時間だが寝室に移動したようだ。
きっと今日はいつもより仕事で疲れていたから早く寝るんだろうな・・・そうだ、そうに違いない。。。
さっきの話からするとここは村なのか、やっと村になったということは少し前までは村でなかった?
開拓地ってやつだったのかな? それなら父と母の両親などを見なかったのもわかる気がする。
開拓地だから魔物などが入ってこれないようにする柵などもまだあまり整備されてなかったりするから魔物を狩ったりしているんだろう。
たぶん両親は開拓民だったんだろう、その割には貧しいって感じではないのはある程度の国からなどの援助があったのかな?
その開拓地がやっと村になって少し安定してきたから子供を作ったのかもしれない。
村ということはそれなりに人口もいるんだろうが、何かしらの基準みたいなので開拓地村へさらに村か街へとかってあるんだろう。
そういうのは前の世界とは比べても仕方がないしな、人口数なのか納める税金の量なのか。
開拓事業っていっても前の世界なら国規模でやるようなことだろう。
この世界はどうなんだろう?
国はあるんだろう、その国のシステムは?やっぱり王政みたいな感じなんだろうか?
貴族みたいなのがいるのか、貴族と呼ばれているかどうかはわからないけど支配者層はいるんだろうな。
それはどんな世界にも存在するだろう。
問題はそれがどこまで影響があるかだよな。
支配者層にタメ口きいたら自分だけじゃなくて家族も人生終了とかって世界でないことを祈るのみだよ。
タメ口云々より転生者ってばれた時どうなるかだよな。
どうなるかというか絶対ろくなことにならないよな。
自分が支配者層側の人間だったらやっぱり利用できるならするし、できないなら排除するって考えるよな。
どんな層の人だって結局は自分が一番かわいいし、いまある暮らしが安定しているならそのままがいいって思う。
改革しなければいけないみたいな人もいるだろうけど、誰にとっていい世界になるなんてわからないもんな。
そんな時に転生者なんてこの世界の異物を混入させたいなんて思わいないだろう。
僕なら間違いなく思わない。他人に無関心で何が悪い?
そんなことは生活に余裕のある暇な人がやってくれって話だ。
みんなの生活が豊かになった方がいいだろう、だけど今大変な人はいつになったら幸せになるんだろう?
そんな夢物語を語るやつは詐欺師か、それによって儲けられる一部の人だろう。
そんな夢物語を語るやつより、まだお祈りすれば死後天国へ~って言ってる宗教家の方がまだ笑えていい。
死んだあとなんてどうなるかわからないだろうっていうのww実際僕は死んだのかは不明だがここが天国だとは思えない。
それに今の僕は1歳児だ~~~w選挙があっても選挙権はないだろうww
人口の数なのか収める税金の量なのか・・・僕が住んでいるこの村はいったい村の中でもどれくらいの規模なんだろうか?
80軒ほど家があるとして3人~5人家族で
240人~400人、多くて500人ぐらいか・・・それなりに人口はいる感じなのかな?
村ならOKなのか?街だったら何万人といないとダメだろうな。
ほとんどは農民で残りは狩人といったところだろうか?
村ってことは商人とかお店的なものもあったりするんだろうか?
しかしそんな少し前まで開拓地で魔物がたくさんいるだろう所に使い魔とはいえ黒猫さんがいるのだろうか・・・
もしいたとしてもそうとう目立つよな?
使い魔だから逆にめっちゃ強かったりしたらそれこそ父やジェフさんが危なくなるな。
何かしらあって出会った時は親の仇でしたとかにならないよね?
なんかそんなことを考えるとフラグが立つので本当に考えるのはやめておこう。
ん~なんとか早く歩けるようになって外に出られるようになりたい。
今日も本当に役に立ってるのか不明な魔法の練習をして寝よう、魔法の練習になっているのかさ不明だが・・・
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