第6話 ご近所さんかな?
やっとハイハイができるようになってきたマーティーです、こんにちは、こんばんは。
現状この世界のことについて確認したいことリストはあるのですが、確認できないのでリストの内容だけどんどん溜まってきています。
このリストを消化できる日々はいつ訪れるんでしょうか?できるよね?
使い魔の黒猫さん、スキルの存在、そしてなぜ突然マーティーという存在の中にいるのか。
もともと母から生まれて熱をだしたことによって記憶がよみがえったのか。
それとも暗闇の声の存在によって、このマーティーの体に入れられたのか。
その場合それ以前のマーティーの意識はどうなったのか・・・
わからないことだらけですが、最近はこの世界の季節が変わったようで少し暑い日々を過ごしています。
この世界に来た頃は少し寒い感じだったので、季節の変化はあったりするんだろう。
全体的に乾燥しているのか汗をかくことが少ないのでそれは助かってます。
父と母の会話から父は魔物を狩っていることがわかった。
可能性としては、冒険者、騎士や衛兵って感じの仕事をしているのかもしれない。
母は現在は自分の世話や家のことをしているが、それ以前のことはわからない。
しかし魔物がいるような世界で使い魔を探すとなると結構難易度が上がりそうだよな~
近所の公園に猫が捨てられていて拾ってきたなんてことはないだろう。
魔物がいるような世界に小さな子供が一人で遊んでいていいのかもわからない。
せめて使い魔が向こうから会いに来てくれると話が早いのだが、普通僕が部屋に一人の時とか夜にこっそりとか来るよね?
本当にどうしたものか、暗闇の声の主はあの時かなり急いでいたからもしかして使い魔に伝えるのを忘れたとか、
それ以前に自分を送り込んだこと自体忘れて・・・って、有り得そうだから怖いよ。
だがさすがにそれはないことを祈りたい。
暗闇の声の主は直接この世界の人間に話かけるのは、ばれるのがまずいとか言ってたしな~
使い魔ってことは最悪悪魔だったりするんだろうし、そのあたりは言われてびっくりしないように覚悟を決めておかないといけないよな。
----------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------
何も起こらない日々を過ごしていつのまにか、ハイハイの日々から少しだけ壁などを使いながら歩けるようになってきました。
そんな相変わらずの日々を送っていたら、別の部屋から聞こえてきていた。
父と母以外の声の主を確認できた、どうやら両親の知り合いのようだ。
ご近所さんなのか友人なのかはもちろんわからない・・・
だって外に出たことないからどんな環境に住んでいるのか不明だしね。
前世の世界のように隣の家的なものがすぐ横にあるのか、田舎の家のように少し離れたところにあるのかもしれない。
それとも親戚的な人でたまに遊びに来るとかって可能性もあるけど
両親との会話を聞いているかぎりでは父の仕事仲間兼&ご近所さん的な感じだとは思っている。
そんな3人が話をしている
「実はエラが妊娠したみたいなんだ」
とお客さんが話だした。
「ほんとか?ジェフおめでとう!よかったな!」
なるほどお客さんはジェフさんで奥さんはエラさんなのね。
「おめでとう!エラの体調はどうなの?」
「ありがとう、体調の方がいいみたいだ、栄養いっぱい取らないといけないよな~」
「エラに何かあったらすぐに言ってね」
「よろしく頼むよ、やっぱ男だとわからないことがいっぱいあるからな~」
声の聞こえる部屋にハイハイで移動するとお客さんのジェフさんが
「お!マーティーじゃないか、今日は起きてたんだな、いつも遊びに来るときは寝てるもんな」
とこれまたイケメンマッチョの男性が座っていた。
なぜこんなにイケメンアクション俳優のような人がいるんだろうか・・・
この世界みんなこんな感じ?
そんなことを考えていたら何を話していいのかわからなくなってしまった
「どうしたの?マーティー?ジェフさんよ」
と母に言われたが、こんにちは?こんばんは?挨拶がわからない・・・
それ以前にまだそれほどうまくしゃべれないんだよな~
「おう、マーティー今度おれのところに子供が生まれるから、生まれたらいっしょに遊んでやってくれな」
「あい」
はいというつもりだが舌足らずのうまく言えない。
「いい返事だな~あははははは、それじゃぁエラが待ってるから今日は帰るな」
そう言って席を立つジェフさん
「おう、また明後日だな」
「エラによろしく言ってね」
「ああ、じゃぁ邪魔したな」
そして部屋からジェフさんとそれを見送る父と母が部屋から出て行った。
また明後日って言ってたけど、なんだろう?仕事?毎日じゃなくて?
父も毎日出かけてる訳じゃないんだよな、毎日何かしら仕事的なことはしてるけど、
朝出かけて夕方過ぎにかえってくるのは2日に1回とか3回に1回なんだよな。
魔物を狩っているから毎日狩に出かけているわけじゃないのかもしれない。
ジェフさんが帰っていき、父と母が戻ってきた。
「健康な赤ちゃんが生まれるといいわね~」
「そうだな~ずっと子供欲しがっていたからうれしくて仕方がないんだろうな」
「そうね、エラなんかマーティーがおなかにいる時、ほんとうに慈しみながら私のお腹触っていたもの」
「初めての子供はうれしい反面ちゃんと生まれるのか不安だったりするし
ジェフはただでさえ心配性だから生まれるまで気が気じゃないだろうな」
「あなたもマーティーおなかにいる時は帰ってきた時、第一声はシェリー大丈夫か~だったしね」
「ま~そうだったなwwあの頃は何やってても気になって気になって仕方がなかったもんな」
「あなたがそんなに心配性になっていたなら、ジェフはもっとでしょうね」
「子供が生まれるまで家にずっといるとか言いださないよな?」
「言いそうな気がしないでもないけど、そんなこと言ったらエラが怒り出すわよ」
「しばらくは危険なことはやらないようにしないといけないな」
「そうね、私もまだ家にいないといけないし、2人だけだとどうしても危なくなるから」
エラさんが妊娠する前はエラさん含めて3人で魔物狩りしてたのかな?母も僕を妊娠する前はやっていた?
4人パーティーの冒険者だったのかな?
「さて、マーティーはそろそろお部屋に戻って寝ましょうね」
まだ眠くはないんですけどね・・・この世界でも子供は早く寝かせられるよね。
わかってはいるけどもう少しいろいろな話をしてくれていいんだよ?
少しづつ世界を広げていくしか今はできることがない。
さて今日の夜はどのパターンの魔法の練習をしましょうか、黒歴史は今夜もアップデートされるんだろうか?
せめて何かしらきっかけ的な何かをつかめればいいんだけど、
いまやっていることは身になっているのは不明だしな・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます