第1話 猫手川、身元不明の美少女を保護す

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 耳鳴みみなりの音がする。

 を、つむる。

 それは、うっとりとするような、静寂せいじゃくの音だった。

 ねむりにおちる瞬間のような、ひとときの静寂……。

 けれどもその静寂は、いつも瞬間的なもので、すぐさま日常という喧騒けんそうが、けたたましくがなり立ててくる。

 静寂がほしい……。

 その一瞬の静寂を求めて、青年はまた、眸を、瞑る──


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 眸を開ける。

 いやおうにも、眸を開けざるを得なかった。

 肩をく、爪先の感触を無視した結果の体当たりに、青年は無様にも椅子から転げおちた。

 床に転がったままの、そのままの姿勢で、青年は思った。

───また、けたたましい日常がはじまる……。

 と。

「やっぱりきていたのね」

 きぬのようにすべらかな、女性の声がした。

「……起きていた?」

 青年は、ひんやりとした床の感触を頬に感じながら、

の間違いだろっ!」

 なかば、叫ぶように言った。

「あら、言葉は正しく使いなさい。あなたは起こされたのではない。小聡明あざと狸寝入たぬきねいりを続けようとする不遜ふそんな態度をただすべく、わたしに椅子から転げおとされたのよ?」

 満月の色をした双眸そうぼうが、わずかな嗜虐心しぎゃくしんをたたえて、青年の黒色の双眸をのぞきこんでいた。

 青年は寝転がったまま、頬杖ほおづえをついて、アーモンドのかたちをしたふたつの月を、不満気に見つめ返した。

 その双眸はいつも、青年を見つめているはずなのに、青年の存在を透過して、その背後にある事象を見つめているような、焦点のずれを感じさせる。

 そのわずかなずれは、青年の心を掌握しょうあくするかのように、彼の意識を彼女の双眸にいつけ、選択肢のひとつとしての隷属れいぞくを、自ら望んで差しだすことを強要するような魅力、あるいは魔力をもった、瞳であった。

───美しい。

 と、素直に思う。

 彼女はいつも、神秘のプレーンにくるまれた美しい双眸を、青年に向ける。

 あるいは、ということと、ということは、同じ種子からなる、異なる形をした花なのだろうか。

「いくわよ」

 と、彼女は言い、早々そうそうとドアの前に移動する。

 青年は、その彼女の言葉に逆らうことができない。

 けれども……、

「どこへ?」

 ひとつ、精一杯の抵抗ともとれる疑問をていした。

 彼女はあきれたように、あるいはさげすむように青年を一瞥いちべつすると、

「言う必要はないでしょう?」

 と、冷ややかに言った。

 青年は小さな溜め息とともに起きあがり、そうして、彼女の導くがままに部屋をでた。


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 青年の部屋は、小高こだかおかのうえにつ、洋館の二階にある賃貸住宅だった。

 共同玄関をでると、竹のほうきが地面をかく音が聴こえて、ふたりは歩みを止めた。

「あら、猫手川ねこてがわさん、おでかけですか?」

 ほうきをかける手をとめて、エプロン姿の女性がたずねた。

「ええ、まあ……」

 と、返事が歯切れの悪いものになってしまうのは、猫手川が、その外出の理由を知らないからだった。いつものことである。

「いつも、うちの宇宙そらがお邪魔してすみません」

 エプロン姿のうるわしき女性は、ぺこり、と、頭をさげた。

 ふと気がつくと、猫手川の足元には、白い大型の長毛種ちょうもうしゅである猫が、すました顔で寄り添っている。

 宇宙と呼ばれた、その猫である。

「い、いえ! お邪魔だなんてとんでもない!」

 猫手川は、取りつくろうように言った。

「宇宙は責任をもって僕がお預かりいたしますので!」

 猫手川はもうすでに、この白色の長毛種が、彼らの旅の同行人になることがわかってしまった。

 これも、いつものことである。

「なので、コデマリさん、どうぞご安心ください!」

 なんの根拠もない自信にあふれた胸をそらして、猫手川は言った。

 小出毱こいでまりは宇宙の飼い主であり、この洋館の管理人であった。その小出毬に対して、猫手川がことさら丁寧になるのは無理からぬことである。

 小出毬は、猫手川のイトシイシト、なのであった。

「猫手川さんに迷惑をかけないようにね」

 と、宇宙の頭をなでた小出毬はつづけて、猫手川のとなりにたたずむ絹のようにつややかな被毛ひもうをした黒猫をなで、

「エリーちゃんも、宇宙をよろしくね」

 と、柔らかく微笑ほほえんだ。


 坂をくだる。

 猫手川の住むその洋館は、小高い丘の上にある。

 そのようなわけで、どこへいくにも、まず、くだることとなる。

「水を買うにゃ」

 と、大きな白猫しろねこ、宇宙は唐突とうとつに言った。

「……水?」

「そうにゃ」

「なんでわざわざ水なんて買うんだ? どっかで水道を見つけるからちょっと我慢しろ」

 猫手川がそう言うと、

「ペットボトルに入った水がいいのにゃ」

 と、宇宙は答えた。

「……なぜ?」

「いいからさっさと買いなさい。それから宇宙、いい加減その舌ったらずのしゃべり方をやめなさい」

 と、黒猫エリーは言った。

 ご覧のとおり、彼らはしゃべる猫である。

 白昼の往来でしゃべるのはやめてほしい、と、猫手川は思うのだが、彼らはそのようなことに気を使わない。

 『彼ら』というのは、なにもこのふたりに限ったことではない。

 しゃべる動物というのは、思いのほか数多く存在する。猫手川はこれまでの経験上、そのことを知っている。

 宇宙はトパーズの色をした、つぶらな双眸で、きょとんとエリーを見つめた。

「オレのどこが舌ったらずなのにゃ?」

「その語尾の『にゃ』っていうやつよ。まったく、いかにも『猫してます』って感じで、気持ちが悪い」

「…………」

───猫だろ、お前ら……。

 まごうかたなき、猫である。

 付けくわえるのなら、尋常ならざる気品を身にまとう黒猫と、優雅さと愛嬌を兼ね備えた白猫である。

「勝手にそうなってしまうのにゃ。しょうがないにゃ……」

 そう言って、宇宙は少し、淋し気に猫手川を見あげた。

 しゃべるとはいえ、見た目は猫。

 足元から上目遣うわめづかいで見あげるその様子に、猫手川はいつも心をかされてしまう。

 この猫という生き物が、どれほど口が悪かろうと、どれほど無遠慮に人間を見下していようと、それは変わらなかった。

 きっと、猫という生き物は、この愛くるしい見た目、それだけで、この世界に存在を許されている。

 少なくとも、猫手川は、そう思うのだった。

「お前は何も悪くない。それに、語尾の『にゃ』っていうのも、まあ、かわいいぞ……」

 猫手川がそう告げると、宇宙はパァっと表情を明るくして、ごろごろとのどを鳴らした。

「まあ、かわいい。ほら、さっさと水を買っていくわよ」

 エリーは冷ややかに言った。

 道の途中、自動販売機でわざわざ買った水を、ふたりは、ひとくちも飲まなかった。

 猫手川はふたりに先導されて、歩むがままにまかせている。

 しばらく歩くとお城が見えた。

 千華城ちはなじょうと呼ばれるその天守風建造物てんしゅふうけんぞうぶつは、彼らが住む丘の上の洋館から、さほど離れていない場所にそびえ建っている。

 ふたりは千華城の天守閣てんしゅかくなどには目もくれず、そのすぐそば雑木林ぞうきばやしに分け入っていった。

 鬱蒼うっそうとした林のなか、道なき道を進むことほどなく、そこには巨大な切り株があった。

 それは、地震によって裂けた大樹が、やむなく切り落とされたものだった。

「これよ」

 と、エリーは指さした。

 エリーの艶やかな手の、その先の地面に、銀色にきらめく何かがあった。

「なんだ、これ……」

 猫手川は、それを手にとった。

 銀色に輝く小さな物体は、口紅のケースに、大きさも、形もよく似ている。

 かつて、ギターのピックアップと呼ばれるマイクの部分にも使われていたような、リップスティックケース。

 そのようなものだった。

「なんなんだこれは?」

「この前の地震で、地中深くから、にじりあがってきたのよ」

 と、エリーは言った。

「それで、これは一体なんなんだ?」

 猫手川がそうたずねると、

放射性物質ほうしゃせいぶっしつにゃ」

 と、宇宙は、ほがらかに言った。

「…………」

───はぁ⁉

「な、なんだって⁉」

「だから、放射性物質にゃ」

「放射性物質?」

「そう、放射性物質よ」

「ビーコンのようなものだにゃ」

「ベーコン⁉ またおやつに不満があるっていうのか!」

「そういえばお腹へったにゃ~」

「放射性物質を含有したビーコンよ」

「ほ、放射性物質って、あ、あの放射性物質っ……?」

「そうよ」

「遺伝子の鎖をちょんぎってしまう、あの放射性物質にゃ」

「そ、そうなんだ……」

「そうよ」

「そうにゃ」

「…………」

「…………」

「…………」

「ゴー・トゥー・ザ・スカーーーイ‼」

「何で投げるのよっ⁉」


 リップスティック状の放射性物質は、水の満たされたペットボトルの中心に浮かんでいる。

 猫手川は、おそるおそる、といったていで、そのペットボトルの頭をつまんでいる。

「これは、とりあえずの処置にゃ。この大きさにゃら、おおよそ5500ccの水で四方しほうを囲めば、大丈夫にゃと思われるにゃ」

 と、宇宙は得意気とくいげに胸をはった。

「球体がいいにゃあ」

 と、宇宙は言った。

「球体の体積は4/3πr³にゃから……、猫手川!」

「な、なんだよ?」

直径ちょっけい22センチの球体を買ってくるにゃ!」

「直径22センチの球体?」

「そうにゃ。ホームセンターにいけば、きっとあるにゃ!」

「……お前、前から思ってたけど、ホームセンターを過信かしんしすぎなとこあるぞ?」

 小出毬はいつも、ホームセンターで猫のごはんを買ってくる。宇宙の大好きな、猫のおやつもしかり、だ。

「だいたい、直径22センチの球体ってなんだよ? 漠然ばくぜんとしすぎて思い浮かばないぞ。バケツじゃだめなのか?」

「だめにゃ。水のそうの厚みにムラができてしまうにゃ」

「そもそも、なんでこんな代物しろものをうちで保管しなければならないんだ?」

金魚鉢きんぎょばちね!」

 と、エリーが言った。

「それにゃ!」

 と、宇宙が相づちをうった。

「金魚鉢、ねえ……。まあ、それはともかく、なんで僕がこんなものをうちにもって帰らなくてはならないんだ?」

 猫手川としては、このような物騒ぶっそうなものは、役所にでもあずけて終わりにしたいところである。

「なんで……? おかしなことを言うわね」

 エリーは言った。

「こんなところに置いておいたら、この木の生育にわるいじゃない」

 と。

 猫手川は、『なんで』をめぐる、双方の微妙なズレはひとまず無視することとした。

「この木……?」

 それは、すでに切りおとされた、大樹の切り株だった。

 首をかしげた猫手川に、エリーはちょいと爪先を動かし、それを指し示した。

 よく見れば、切り株の表面に、小さな、とてもやわらかそうな新芽しんめが、すっく──と、立っている。

 ほんの数センチ。

 まだ弱々しいその新芽は、それでいて、生命を凝縮するかのように、鮮やかな緑色に煌めいている。

「かわいいにゃあ」

「ええ」

 ふたりの猫は目を細めて、いまはまだ小さな、小さな、未来の大樹を見つめていた。

「…………」

───なるほどね…。

 どうやら、本日のおでかけの目的は、この新芽を守ることであったらしい。

 ここにきて、ようやく、猫手川は彼らの真意を知ったのであった。

 このように、この猫らはいつも、ある使命をもって外へと繰りだすのだった。さも当然のごとく猫手川をともなって。猫手川は、彼らとともにゆく。いつもなにも知らされず、なにもわからず、そこはかとなくバカにされながら……。

 けれども、あの美しい満月の色をした双眸を前にして、それを拒否することなど誰ができるだろう。 

「まあそのうち、新たなテクノロジーが生まれて、なんでもかんでも、よくにゃいものは全部除去できるようになるにゃ」

 と、宇宙は明るく言った。

「そうね。もうそんな時代よね」

 と、エリーはてきとうにうなずいた。

 そうこうしているうち……、


「金魚鉢~、金魚鉢はいらんかね~」

 鬱蒼うっそうとした雑木林に、物売りの声が響いた。

「あっ、金魚鉢屋さんにゃ!」

「直径22センチの金魚鉢はいらんかね~」

「サイズもぴったりだわ!」

「…………」

 金魚鉢屋さんの引くリアカーには、たくさんの、すずやかな金魚鉢が並んでいた。

「直径22センチ、フリル付きだよ~」

 青い波のフリルの付いた、金魚鉢。

 そのうちの、ひときわ大きな金魚鉢に、天色あまいろの被毛をした猫が、まるくなって眠っていた。

「……なぜ猫が?」

「おおっと、こりゃあ一体、どういうことだ?」

 金魚鉢屋さんは、その猫に、まったく心あたりがないようだった。

 そうしてしばらく、腕組みをして考えこんだのち、

「やるよ」

 と、金魚鉢屋さんは言った。

「…………」

───はぁ?

「金魚鉢、買ってくれるんだろ?」

「ええ、まあ……」

「じゃあやるよ。サービスってやつだ」

「でも猫はいらな──」

「やるよ」 

「猫はいらな──」

「やるよ」

「…………」


       3


 小高い丘の上にある、洋館。

 その二階に、猫手川の部屋はある。

 先年のリフォームの際、お風呂とトイレが一部屋づつに備えつけられたが、かつての名残で、まだ大浴場が残っている。キッチンは共同で、一階には住人用の食堂があった。

 猫手川は、一階の食堂で小出毬のふるまう夕食をいただくと──これは猫手川にとって、至福の時である──部屋へと帰った。猫手川は家賃とともに、食費も納めている。

 部屋の窓辺には、くだんの金魚鉢があった。

 リップスティック状の謎の金属は、浮力と水圧がちょうどつりあうように、金魚鉢の中心で、銀色に煌めいていた。

「さて──」

 と、猫手川はベッドに腰をかけた。

「おーい」

 ベッドの中央で、いまだ眠りこける天色の猫を、やんわりとつつく。

 天色の猫は、むずがるように身をよじり、ぐーっと伸びをすると、

「まだ寝かせてよぅ……」

 むにゃむにゃと、そうつぶやいた。

「……こいつもしゃべるのか?」

 猫手川は、溜め息まじりに言った。

 すべての猫が人間の言葉を話すわけではない。

 しゃべる猫もいれば、しゃべらない猫もいる。しゃべれるのにしゃべらない猫もいる。

 ただ、すべての動物たちは、人間の言葉を理解している。

 猫手川はそれを知っている。要は、彼らが人間と、人間の言葉でコミュニケートしたいか、どうか、なのだ。

 やがて、ぼんやりと目覚めた天色の猫は……、

「ここどこっ‼ キミだれっ⁉ ボっボボボボク、猫になってるっ⁉」

 矢継やつばやに、疑問の声をあげた。  

 毛を逆立てて取り乱した天色の猫は、ペロペロと天色の被毛をなめると、しばらくののち、ようやく落ち着いて、ぺこり、と、頭をさげた。

「ボクは、『たちばなみやび』といいます」

 と、天色の猫は言った。

「本当は人間ですが、わけあって、このようなことになることになりました」

「ど、どんなわけがあるんだ?」

 と、猫手川はたずねた。

 橘みやびは、その質問には答えずに、しげしげと猫手川を見つめた。そうしてふんふんとにおいを嗅ぎ、うーん、とか、ふむふむ、などと、しきりにつぶやくと──

「キミ、どっかで逢ったことない?」

 そう、言った。

「いや、ないと思うけど……」

 事実、猫手川にそのような記憶はない。ただし、この猫の言うことを信じるのならば、この猫は元人間であり、その人間の姿の時に、出逢であっていないとも、言い切れないのだった。

「確かにそうだねえ。でも、きみは、ボクのよく知っている人に、すごく似てるなあ……」

 橘みやびは、しみじみと、そう言った。

「ところで、そろそろキミの名前、教えてほしいかな?」

「ああ。僕は猫手川。よろしくね」

「ねこ……て…がわ……?」

「そう」

「…………」

「…………」

「……グフっ!」

 吹きだす橘みやび。

「なぜ笑う⁉」

「だ、だって猫手川って‼ そんな名前そうそうないよ!」

「お前、いきなり失礼すぎるだろ‼」

「だって猫手川【ねこてがわ】だよ! 滑骨【なめりぼね】と同じくらい意味わかんなくて、キャッチーだよ!」

「そこまで非道ひど くないっ‼」

「橘みやび。あなたは、とてもいいことを言ったわ」

 絹のように、なめらかな声がした。

 それまでどこにいたのか、猫特有の瞬間移動を駆使して、唐突にあらわれたエリーは、橘みやびの言葉をいたく賞讃しょうさんした。

「お前まで⁉」

「あなたいままで猫手川で生きてきて気がつかなかったの? あなたの名前、初見しょけんなら九割は声にだして笑うわ。残りの一割のひとは、こころのなかで笑っていることでしょうよ。というか、もうすでに、たくさんの人に笑われているわ。わたしにはわかる」

「はぁっ⁉」

 エリーは満月の色をした美しい双眸に、満面の嗜虐心をたたえて、それにしても──、と、言葉をつづけた。

「【こてがわ】の部分だけでもう充分なのに、一文字追加したら動物が入ってくるって、どういうことよ。あなたのご先祖さまって、なにをした人なのかしら?」

「知らんわっ!」

 しかし、正直なところ、まことに遺憾ながら、自分でも少し笑ってしまいそうになった猫手川だった。

 

 翌朝!


 目を覚ました猫手川が、何気なく金魚鉢をのぞくと、夜のうちにエリーがそうしたのだろう、リップスティック状の銀色の物体をとり囲むように、たくさんの水草みずくさが植えられており、金魚鉢は、とても可愛らしい花柄の敷物しきもののうえに置かれていたのだった。

「…………」

───なぜ、少し、インテリア風にした……?

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