第9話

「 はぁっ!?」


食堂に同期で友達の綾の声が響き渡る。



「 ちょっと、声が大きい」


月曜日、最悪なことに泥酔して綾にまで電話をかけていたらしい。それを心配して私に声をかけてくれて事の経緯を説明した。



「 ごめんごめん。いや、麻人あさとさんと別れた事もびっくりだけど伊織が!ワンナイトなんてっ…!」


「 …私だってびっくりよ。この歳でこんな事するなんて自分が情けなくて… 」


この休日は2つ年上の元カレ、麻人と別れたことを思い出したりあの歳下っぽい彼との朝を思い出したり…全然休めない休日だった。



「 でもいいなー、歳下?私も歳下くんと遊んでみたいなー♪」


「 ちょっと綾?わたし落ち込んでるんだけど?」


「 ふふ、ごめん。」



可愛らしい顔で恐ろしい事を言う綾。見た目は清楚でとっても可愛いけど、恋愛経験はかなり豊富だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る