第8話
またね、なんて…もう会わないし。
でも…そんなに彼と別れた事がショックだったんだ。
記憶なくして知らない男に抱かれるほど。
『 伊織は俺なんて必要ないでしょ。』
また言われてしまったお決まりの台詞。
そんな事、一度も思った事ないのに…
1人になると寂しい気持ちに心が支配される。
「 帰ろ。」
目を背けたくなるほど生々しく脱ぎ捨てられた服をかき集めて身につけていく。
シワになってしまったスーツがなんとも滑稽でさらに気持ちが沈む。
探していたスマホを手に取るとまだ朝の9時だった。
そういえば昨日は金曜日で仕事が終わったあと行きつけのバーに飲みに行ったんだっけ…
休みの日にせっかく早起きしたのに当然いい気分ではなく、重い足取りでホテルをあとにした。
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