第2章

第15話

〈1日目〉


大好きだった本屋の仕事を退職した。 


わたしはなぜか外見の変化が現れず

周囲から病気だと悟られないことが

唯一の救いだった。


お世話になったスタッフさん達に

あいさつをした。


映画に行けなくなったことを

伝えようと思ったが近藤さんは公休だった。

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