第14話

“単刀直入に申し上げます。

楓凪ふうなさんは末期のすい臓がんです。

まず末期になって発覚した理由として

ご説明します。

膵臓は、がんが発生しても症状が出にくく

早期の発見は難しいとされています。

そのため楓凪さんも現在いまになって発覚したのだと思います。”


すい臓がん、、末期、、


その言葉を告げられた瞬間、

自分だけがこの世界に置いてきぼりにされた

感覚に陥った。

まるで人生の時計はりが止まったかのように。


『先生。わたしはどのくらい生きられますか』


こわかった。

自分の口から自分の寿命を聞くなんて

考えたことがなかったから。


“長くて3日だと思います。”

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