ⅲ
第4話
彼女が死んだ。
今日の朝は生きていたのに。
まさか、自分が今日死ぬなんて
1ミリも思っていなかっただろう。
そう考えていたら
僕は彼女に向かって話していた。
『演奏会遅れるぞ。
僕もみんなも
舞陽の演奏楽しみに待ってるんだ。
お願いだ...目を開けてくれ...
誕生日おめでとうって。
一度もつけたことない指輪つけるんでしょ。
今まで、恥ずかしくてカッコつけてたけど
舞陽のことがすごく大好きだって。
まだ直接伝えられてないんだ。
あの場所に僕がいれば防げたのに...ごめん。』
生きてきた人生の中で、僕は大声で泣いた。
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