第6話

移動教室から自分の教室へ戻ってきたら

わたしの机とカバンがなくなっていた。

教室全てを確認したのだが見つからず、廊下へ出てみた。

そこには冷たくなった

わたしの机とカバンが放置されていたのだ。


廊下から教室へ机を戻すことが恥ずかしくて

一刻も早くこの状況から抜け出したかった。


その時「待つよ」と後ろから声がした。

下を向いていたわたしは顔を上げた。

そこには同じクラスの近藤成智こんどうたいちくんがいた。


『ありがとう。』


嬉しかった。

けど、、わたしに手を貸したら

近藤くんまで巻き込むかもしれない。


そう考えていたときに気がついた。

さっきの件で謝らなかったことに対しての仕返しだと。

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