第7話
14日目
お昼のこと。
普段通りお弁当を食べていたら
横から誰かが通り過ぎるのを感じたのと同時に
机の上に広げていたお弁当箱が落ちた。
床を見ると、お弁当の中身がバラバラと散らばっていた。
「あーぁぁ、ごめーん。
手が当たったみたいでお弁当落としちゃたゎ。
代わりになにか買ってかよーか⁇」
悪びれた様子もなく
ワザとみんなに聞こえるように叶は言った。
最悪だった。
『大丈夫です。』
それがわたしに言える最低限の言葉だった。
食べられなくなってしまった具材を拾い集め
ビニール袋にいれ、帰り道のどこかのゴミ箱に棄てた。
お母さん。ごめんなさい...
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