第2話 フェンリル登場
ミコゼーがクラウドから譲り受けたフェンリルは、ソルジャーが操る為に作られたオリジナルで、とても普通の人間に扱える物では無い。
どんなに強靭な肉体を持ち、ライディングテクニックが、あってもだ。
その後シドが社長を務める、ガーロンド・アイアンワークス社がレプリカを発売し、エオルゼアで大流行した。
初期型のフェンリルには、特別な排気システムが組み込まれ、一般に広まっているスタンダードとは別物と呼ばれ、限定生産とスタンダードとは3倍の価格差があった為、フェンリルは初期型でなければ、フェンリルでは無いと、一部マニアから呼ばれた。
シドは、ミコゼーのフェンリルの整備、修理などを無料で行う、新設計のパーツが開発されたら一番に提供すると約束し、ソルジャー用のフェンリルの独占権を求めた。
ミコゼーはこのままのマシンスペックを再現するのには反対なので、開発時のテスト等に参加させるなら独占権を認めると答えた。勿論今後開発されるチューニングパーツ等にも、口を出すという事を約束させた。
何故ミコゼーがシドと関わる事になるのかは、今後明らかになるかならないかは、その時の気分で話そうと思う。
そしてミコゼーの率いる初期の組織、エオルゼア卍會の隊長、特攻隊長等、役職を持つ者はフェンリルの初期型を乗っていた。
給料の大半は、フェンリルの為に消えるため、彼氏彼女になるなら、相当苦労させられると、語り草になっている。
そして500台のフェンリルが、静かにアイドリングの音を立て、敵に襲いかかる前の獣の様な、一種独特な迫力ある光景が広がっていた。
続く
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