テスト週間 【夏穂side】
第15話
それからしばらくして中間テストの季節が来た。
部活もテスト休みとなり、周りを見てもみんな毎日のように勉強会をしたり塾のテスト対策を受けている。
私も同様に塾のテスト対策を受けつつ、空いた時間をチカと一緒にテスト勉強して過ごしていた。
奈近『中学のテストって科目数多いよね。』
夏穂「そうだね、主要5科目に加えて家庭科とか体育とかの実技科目もあるし…」
奈近『あー、もう!実技とか何勉強すればいいか分かんないよ…はた~、覚え終わったらノート見せて…』
夏穂「ダメ、自分でまとめなさい。」
チカが家庭科の教科書を広げた上に倒れながら、そんな事を言ったので私は即答で返した。
奈近『はたのおに~ぃ、あくまぁ…』
夏穂「授業でやった所と試験範囲になってる教科書のページをやればいいんだって。」
確かにチカが言うように中学の中間テストは英語、数学、国語、理科、社会の主要5科目に加えて技術、家庭科、美術、体育の全9科目と一気に科目数が増えた。
でも最初の試験だからか先生達は授業中に少しずつテストに出題する内容を言っていたため、私は1日2教科のペースでノートをまとめていき、今は美術のルネサンス期の絵画と画家の組み合わせを覚えていた。
奈近『はぁ…何でこうも私の周りは変に真面目な人が多いのかしら。』
夏穂「…いや、ホント真面目に勉強した方がいいよ?試験明日から始まるんだし。」
奈近『そうだけど…私の隣の席の奴もそうなのよね…』
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