第42話

私:

…この中から聞こえてくる。




ここは同じ階の女子トイレ。


しかも今朝騒ぎがあった女子トイレじゃない…




まぁ、ちょっとくらいなら驚いてあげてもいいかな。


そう思いながら私はトイレのドアに手をかけた。




私:

あ、あの…

…あの…誰かいますか…?




怖がるフリをして中を覗く。




中には勿論誰の気配もしないけど、泣き声だけは相変わらず聞こえていた。




やっぱり…音源をリモコンか何かで操作してるんだ。




私は確信し、入り口から個室を1つ1つ確認してまわる。




…それにしても、こんなことのために女の子の泣き声の音源まで用意するなんて、アイツら本当に暇なのね。


そして最後の個室もゆっくりと中を確認した。

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