第41話

…ウッ、ウ……ウウ…ウッ……






これって…嗚咽?


しゃくりあげるような声が聞こえるし、間違いない。

誰か泣いてるみたい。




私:

…や、やっぱり聞こえる…。




空耳じゃない!

どうしよう、メチャクチャ怖い!!


やっぱり、はたに電話してついてきてもらうか、帰るまで電話で話してもらえば良かったかな。




私:

問題児3人組も行方不明になってるし、今からでもはたに電話して―






…あ。






そう考えていたら、私はある可能性に気が付いた。




もしかして、行方不明の件は問題児3人組の自作自演なんじゃ…?




今流行ってる七不思議に感化された誰かが夜の学校に肝試しに入るかもって考えて、脅かし役に回ろうとした…


それで、敢えて自分達が行方不明になる(フリをする)事によって、よりみんなの注目を集めようとした!!






…うん。

話も繋がるし、アイツらならやりかねない。






そう結論が出た事によって、私は今の状況が全く怖くなくなった。




私:じゃあ、この泣き声もきっとアイツらの仕業ね。




そして私は泣き声の元を辿り始めた。

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