第34話

…翌日。




寝坊した私はダッシュで昇降口に駆け込んだ。


私:

はぁ…はぁ…何とか間に合った…。




昨日は全然寝付けなかった…


そう思いながら教室の扉を開けると、あちこちでクラスメイトが落ち着きのない様子で話している。




…何かあったのかな?




チカを探してみると、彼女はヒロ、葉立さんと一緒に私の机の周りで険しい顔で話し込んでいた。


私は急いで自分の机に向かう。




私:

おはよう、みんな。

…教室が騒がしいけど、何かあったの?


徹太:

柄畑さん…それが…

昨日祠をイジってた男子達があれ以降家に帰っていないみたいなんだ。




ヒロの言葉から一気に不穏な空気を感じ取り、私は思わずドキッとした。




私:

帰ってないって…行方不明ってこと?


奈近:

そう。なんでも昨日学校から帰ってきて、すぐ何処かに出かけたらしいんだけど、 その後から消息がつかめないんですって。


徹太:

昨日3人とも祠イジってたでしょ?

だから祠の呪いじゃないかって、みんな噂してるんだ。

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