第31話
??:
私が小広君を誘ったのよ。
私:
ちょ…蝶…。
顔を覗かせてきたのは、石原蝶(イシハラ チョウ)で、今年の4月に東京から引っ越してきた子だった。
背は低く、綺麗な黒髪は肩より長めで、常にかけている楕円形の赤縁眼鏡との対比が非常に美しい。
その外見から男子には相当モテるんだけど、物をハッキリと言っちゃう節があって大半の女子からは嫌われている。
…ちなみに言動から見てとれるように、この子もヒロの事が好きで、私とはライバル関係にあたる。
そんな彼女は私に向かって嬉しそうに語り出した。
蝶:
光行君がこの祠の噂を教えてくれてね!
小広君に話してみたら、知らないって言うから"一緒に"見に来たの。
奈近:
…みっちゃん、やってくれたわね…。
道理で…教室に寄ってみたら居ないわけだわ。
光行:
てへ☆
私:
葉立さん…貴方って人は!
私とチカが二人がかりで葉立さんに詰め寄ると、ヒロが何かに気付いたように口を開いた。
徹太:
あれ?何か祠の辺りが騒がしいよ?
見ると、いつの間にか祠の前に同じ学年の男子が3人立っていた。
確か…こいつらは柄が悪いことで有名な3人だったはず。
そう考えていると、その中の一人が何か話し始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます