第22話

俺:

…にしても、すごい量のレターセットだな…。

これ全部小林が集めたのか?




カラフルなもの、大人っぽいもの、日本風のもの…ゆうに10種類以上はあるぞ。




ビカ:

ハイ!いっぱい、いっぱい便箋買いましタ。

欲しかったら言って下サイ。喜んで…お、おつ…おすし分けしマス!!


夏穂:

お裾分けかな?

分かった、必要になったら分けてもらうね。


奈近:

…そうだ!

ビカちゃんも一緒に噂の祠、見に行かない?




沼田が小林にそう言うと、彼女はきょとんとした顔で聞き返してきた。



ビカ:

ほこら…?もしかして、校庭のヤツですカ?

 

俺:

ああ。俺達これから見に行くんだ。


ビカ:

Oh…ゴメンナサイ。

もう他の方と見て来ちゃいましタ…。


夏穂:

そうか…、それなら仕方ないね。


奈近:

ちなみにその祠、どうだった?

何か感じたりした?


ビカ:

そうですネ…

私、レイカンある訳ではありまセンが…あそこ、あまり居たくありませんデシタ…。


夏穂:

そう、なんだ…。


奈近:

へぇ、本当に何かあるのかも!

すごく楽しみ!!


俺:

ま、小林はもう行ったなら仕方ないな。

…俺らも行くならそろそろ行かないと。


奈近:

そうね。

じゃあ、ビカちゃんまたね!




こうして俺達は5組を後にした。

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