夜の学校と七不思議

第13話

あきちゃんに断られた私達は他の子を誘えないか探しながら廊下を歩き続ける。

私：

にしても…

あきちゃんはホントにみっちゃんの事を嫌ってるよね。

光行：

本当だよ、俺は妹さんとも仲良くしたいのに。

私：

はた、何でか知ってる？

夏穂：

う～ん、一回理由を聞いてみた事はあったんだけど、『…別に。』って言うだけで教えてくれなかったんだよ。

何回聞いてもそれだったから結局こっちが根負けしちゃった。

私：

ふぅん…じゃあ、みっちゃんは別に特に理由もないけど、滅茶苦茶嫌われていると。

夏穂：

そうなるね。

光行：

俺、理由もなしに毛嫌いされてるの？！

目を剝いてリアクションするみっちゃんに私達が淡々と受け答えしていると、すれ違った子から急に声をかけられた。

？？：

あれ？柄畑先輩？

お疲れ様です！

夏穂：

あ、瑞希！

お疲れ、今日も部活出るでしょ？

瑞希：

はい！今日はコート練ですよね。

先輩のシュートが見れるので楽しみです。

部活…ってことは、はたの後輩かな？

そう思って私は彼女に問いかけた。

奈近：

はた、この子ってハンドボール部の後輩？

夏穂：

そうだよ。

この子は1年の椎名瑞希って言って、部員の中で一番仲が良いんだ。

瑞希：

先輩は私の憧れなんです。

なので先輩が少し前までしていた髪型もこのように真似させてもらってます。

後輩ちゃんは少しハニカミながら私に、はたをどれだけ尊敬しているのか熱く語ってくる。