第5話
その話を知らなかった私は、う~んと唸りながら顔をかいている葉立さんに問いかける。
私:
ねぇ、祠って何の話?
光行:
あれ?柄畑さん、この話知らない?
私:
うん…七不思議とか怖い話ってちょっと苦手で…。
光行:
~っ!!怖がりな柄畑さんもカワイイ♡
この学校の七不思議はほとんど怖くないから、柄畑さんでも大丈夫だと思うよ。
そう言うと、葉立さんはその祠について話し始めた。
光行:
むかーし、むかし。あるところに都で大罪を犯した人がこの土地まで何とか逃げてきました。
…でもその悪者もとうとう捕まってしまい、酷く痛めつけられた後で打ち首にされてしまいました。
打ち首にされた悪者の身体と頭はそのまま処刑場に放置されていましたが、何人かの人達は(いくら悪者でもそのままじゃ可哀想だ)と考え、近くにお墓を作ってあげました。
「もう罰は受けたのだから、あの世では安らかに眠れますように…」と。
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