第4話

光行:

んなストレートな…

情報通って言ってほしいね。


私:

まぁ…確かに葉立さんの情報は正確で、すごく助かるけど…。


奈近:

それとこれとは話が別でしょ。


光行:

えー…




私達が冷たい目で葉立さんを見ると、彼は悲しそうな顔で「…シュン。」としょげている。

葉立さんは感情が表に出やすいため、大体何を考えているのかは、顔を見ればすぐに分かった。




奈近:

全然傷付いてない癖によくやるわ。

…で、噂の祠って?




チカがタラコのおにぎりを齧りながら、そう言うと「待ってました!」とばかりにしょげモードからいつも通りの彼に戻って語り始める。




光行:

沼田は聞いたことないか?

"業報(ごうほう)の祠"の話。


奈近:

あー…それって確か七不思議の…

―って、ちょっと待って!あれは都市伝説とかそんなのでしょ?!

みっちゃん、あんなの信じてるの?


光行:

んー…でも実際見つかってるわけだし。

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