第2話 君の隣
ノブユキが「ぐーぐー」と眠っている姿を見て、エリナが「かわいい」と笑顔で笑っていた。
エリナは、ノブユキの隣に座って「携帯を見ようかな?」と携帯を開いた。
ノブユキが「むにゃむにゃ。んー、良く寝た」と背伸びをすると、エリナが今度は「ぐーぐー」と居眠りを始めた。
ノブユキが「おやおや、眠っているのか?」とニコッと笑っていた。
エリナが「ん?あれ?いつの間に寝ちゃったの?」と目を醒ますと、ノブユキは居なかった。アヤネが「こら、そんな所で寝て居たら、風邪ひくよ?もう、授業終わっちゃったよ」と声を掛けた。
エリナが「え?じゃ、私、ずっとここで寝て居たの?」とアヤネに尋ねた。
アヤネが「そうみたいね?そんなに疲れて居たのね」とエリナに話し掛けた。
エリナが「うん。でも、最近は授業にも真剣に身を入れていたはずなのに、こんな所で寝て居るとか有り得ないわ」とちょっと残念そうに話しをした。
アヤネが「あ、それよりさ。今日、良いお店を見つけたの。行かない?」とエリナに声を掛けた。
エリナが「このお店?」とアヤネに対して、指を差した。
アヤネが「そうそう。此処だよ。ウイッシュリスタ」とエリナに話をすると、カランと扉が開いて、バーテンダーが「いらっしゃいませ。ただいま、アイスコーヒーやメロンソーダが人気です」とメニュー表を持って来た。
バーテンダーの見習いに目を向けるとエリナが「あれ?もしかして、ノブユキ?」と名前を呼んだ。
ノブユキが「何で、分かった?僕は、知らんふりして居たのに」とマスクを掛け直した。
アヤネが「じゃさ、ピザ頼まない?此処のピザ美味しいのよ」と笑顔でエリナに話し掛けた。
エリナが「そ、そうね?じゃ、ピザ貰える?」とバーテンダーの見習いのノブユキに頼んだ。
ノブユキが「あぁ、ピザですね」と話を聞いて伝票を書こうとしたら、ペンがスルッと落ちてしまった。
他のお客さんが「これ、落ちましたよ?」とノブユキの持って居たペンを拾い受け取った。
ノブユキが「ありがとうございます。これで、以上ですね?では、お待ちください」とお辞儀をしてカウンターに戻って行った。
バーテンダーでワインのコップをタオルで拭きながら「いらっしゃいませ」とお客様を出迎えた。
ノブユキが「あれ?三番テーブルの水持って行かなきゃ」と慌てていると、ノブユキが「おっとっとっと」とコンセントに足を引っ掛けて転ぶとガシャンとコップが割れて水が零れてしまった。
店長から「何やっている。そんな所でボーっとしてないで、タオルで水を拭け」と割れたコップの欠片を拾い集めた。
そうして、絨毯(じゅうたん)の上をタオルで、ノブユキは拭いた。
エリナが「まさか、水を零すなんて、思ってもみなかったけどドジやっちゃうとその後注意されるのがオチよね?」とアヤネと話をして居た。
店長が来て「申し訳ございません。お水ただいま、持って行きますのでお待ちください」とお辞儀をして、急いで店長がお水を持って来た。
エリナが「ありがとうございます。あぁ、美味しそうなピザだ」と笑顔で微笑んでいた。
店長が「お待たせしました。ピザでございます。ごゆっくりお過ごしください」とテーブルの前でお辞儀をして、去って行った。
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