第6話     幸せのカタチ

ユウミは、羽田空港からキョウコが乗った飛行機に手を振った。

ミネコが「あー、行っちゃったね?私達も帰ろうか?」とユウミやヤスコに声を掛けた。

キョウコは小さくなって行く東京を見て、「あー、もう、東京を見る事はないんだな」と寂しそうな顔をして見ていた。

キョウコは、ロンドンの地で新たな仕事を探し始めた。

仕事は、音楽を作る、仕事を始めてあまりにも優れない時は、大きなデパートに入って買い物へと足を運んだ。

楽しくしていた、キョウコはロンドンで事務の仕事をしてみたり、毎日アルバイトでコツコツ稼ぐ毎日だった。

その頃、ユウミは学校の先生の見習いをして居て、あまり上手くいかないのでアルバイトでバイクに乗って、ピザの宅配をしたり、そんな忙しい毎日を送っていた。

お客様が「ピザを宅配して欲しいんだけど」と急いでいる様な様子で頼んでいた。

ユウミは「お客様。では、そちらに今すぐ届けますので、お待ち下さい」とお客様1人、1人にピザを届けて居た。

ユウミは、あまりにも忙しすぎて、バイクに乗って、車に衝突をしてしまった。

幸せとは言えないが、医者で松葉杖を着いて、歩いて居るユウミは、あまりにも笑顔で楽しそうにして居た。

ミネコが「でも、そんなになって歩くのが不便じゃない?」とユウミのお見舞いに来て居た。

ユウミが「いえいえ、不便だけど、そんなに悲しい事はないよ。だって、今まで仕事が忙しかったし、この際だから、いっぱい休ませて貰おうと思ってね」とニコッと笑顔を見せた。

ミネコが「本当に暢気(のんき)ね?まぁ、そういう逆の発想をして楽しく暢気(のんき)に暮らして居るユウミと友達で良かったけどね」と楽しそうに話をして居た。

ユウミが「それほどでもないよ」と照れくさそうに髪をかいた。

ミネコが「そんな褒めてないって」とその場でユウミに突っ込んだ。

ヤスコも来て「足、大丈夫?ゆっくり休んでね。そうだ。リンゴを持ってきたから、皮を剥くよ」と袋にいっぱいのリンゴを持ってやって来たのだった。

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