第7話   チーズケーキ

ユウミが「ヤスコ、リンゴありがとう。頂こうかな」と嬉しそうにしていた。

ヤスコが袋からリンゴを出して、小さなナイフでリンゴの皮を剝き始めた。

ミネコが「おいしそうなリンゴね?頂きます」と笑顔で話をした。

「リンゴ頂きます」と美味しそうに食べるミネコたちの口の周りはリンゴの食べかすでいっぱいだった。

ミネコが口の周りのリンゴを拭き、「そうだ。テレビでも見よう」とテレビをつけると旅行番組をやっていて、丁度那須塩原のチーズケーキが美味しいという番組を見てミネコが「あ、このチーズケーキが美味しそうだね」と楽しそうに笑顔を見せて指をさしていた。

足で包帯を巻いていたユウミが「良いよ。二人で行って来たら?」と声を掛けた。

ミネコが「じゃ、ヤスコと一緒に行ってきます」とユウミに返事を返した。

ユウミが「二人で行ってらっしゃい」と手を振っていた。

ミネコがヤスコに「本当に行く気あるの?」と声を掛けて、ヤスコが「うーん、行く気はあるけど、朝早いと起きられないんだよね?」と呟いていた。

ミネコが「朝遅いと、本当に置いていくからね」とズバリなところを突かれて、ヤスコは冷や汗を掻いていた。

ミネコが「おはよう。ヤスコ」とメールを打っていたが、メールが帰ってくる様子もなく、既読もつかなかった。

ミネコが電話を掛けると、ヤスコが「んん?はい、もしもし」と電話に出た。

ヤスコが「あれ?今何時?」と眠たい目を擦りながら、時計を見た。

ミネコが「やっぱり寝ていたんだね?メールも既読がつかないし、じゃ、私一人で那須塩原に行っちゃうね」と話をして電話が切れた。

ヤスコが「あ、やばい。集まる時間を大幅に過ぎた」と焦った様子で、バス停に向かった。

ヤスコが顔を上げると「はぁ、誰も居ない。行っちゃったかな?」と辺りを見回すと、ミネコがヤスコの横に来た。

ミネコが「ヤスコ。遅くなるなら、遅くなるって言ってよね?」とヤスコに話しかけた。

ヤスコが「ごめんね。今度のバスは、8時30分かな?」とミネコに声を掛けた。

ミネコが「そうね。この時間に行けば確実かな」とヤスコの話に乗った。

ヤスコが「誰も居ないから、ミネコちゃん先行っちゃったのかと思った」と焦っている様子を見せた。

ミネコが「だって、ヤスコちゃんから連絡来ないから悪いのよ」とちょっと不機嫌になっていた。

8時30分のバスを待っていると、ヤスコが「ミネコちゃん、那須塩原が初めてだから楽しみなんだ」とミネコに笑顔を見せた。

ミネコが「そうね。私もまだ那須塩原は行ったことがないから楽しみ」とヤスコに返事をした。

ブルルルとバスが走って来て、ヤスコが「あ、来た」と手を振っていた。

バスに乗って東京駅まで行くと、そこにはキョウコがいて「あ、久しぶり。あれから元気だったけど、ロンドンに居ても暇だから、一緒に那須塩原に行きたいなと思って来たんだ」とミネコ達に楽しそうに話をしていた。

そして那須塩原で、3人の切符を買って、2970円で7時間27分で着く予定になっていた。

那須塩原について、タクシーで那須高原の那須の御用邸のチーズケーキを求めて、走っていった。

チーズケーキ屋で「チーズケーキをホールで一つください」と注文をして、タクシーに乗って那須高原から、那須塩原駅まで行き、那須塩原駅から7時間27分で東京駅に着いたのだった。

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