第4話    謝罪

キョウコは「私は、今まで一体何をしていたんだろう」と苦しんでいた。

学校を卒業して行ったユキノが久しぶりに学校に来ていた。

ユキノが「学校、久しぶりだな。あれから何も変わってないんだな」と学校中を見回っていた。

キョウコが「ユキノさん。久しぶりですね。私は、あれからイジメられていた過去を引きずって自分を責めたこともあった。だから、どうしてもユキノさんと話がしたかった」と涙を浮かべていた。

ユキノが「キョウコ。あの時はごめんね。私も大人になって仲間外れにされて嫌な思いをして、辛かったんだなって思ってた」と話し掛けた。

キョウコが「あの、イジメられている時は私もイジメるのは、辞めて欲しいって言えなかっんだろうと心の中でいつも思っていたの」とユキノに素直な気持ちを伝え合い、ユキノも「ごめんね」とお互いに歩み寄り涙を流していた。

それを包み囲む様にして、ヤスコも「私もごめんね。これからはちゃんとお互いのことをお互いに大切にしていこうね」と抱きしめ合った。

キョウコは何故かあの時の様に優しい笑顔が夕焼けに照らされて今までよりも輝いて見えた。

ヤスコが「キョウコちゃんは、本当に優しい笑顔をしているよ。やっぱりキョウコちゃんには笑顔が1番だよ」とキョウコの涙を指で拭った。

そうして、ユキノが「キョウコ、ヤスコ。私もう居ないけど、笑顔で毎日を楽しく過ごして行ってね」と手を振って学校を後にした。

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