第3話 秋子

母親の鏡子が「秋子?誰か来ているわよ?」と声を掛けた。

秋子が「あ、もしかして」と急いで玄関を走って行くと、荷物が届いていた。

宅配業者の飛魚宅急便のお兄さんが「四宮 秋子様ですね?お荷物が届いています」と玄関先で立っていた。

秋子に届いたものは、「これ、欲しかった奴だ」と荷物を見て喜んでいた。

Bluetoothのスピーカーの犬型の機械が届いた。

秋子は早くも好きな曲のノスタルジックと言う曲を聞いて居た。

秋子は「高音質で最高だな」と思っていたが、宛先には何も書いていない。

優が「今人気の匿名配送か?」と宛先を覗き込んでいた。

秋子が「お兄ちゃん。これは誰かにプレゼントされたものじゃなくて、私が買ったものだから」と横目で段ボールを身体で覆った(おおった)。

優が「そりゃ、僕だって秋子のお兄ちゃんだから気になって見るだろう?」と話し掛けた。

秋子が「ふーん、私の事が気になって、誰から来たのか嫉妬したんでしょう?」と優に返事を返した。

優が「べ、別に僕にだってプレゼントの一つや二つ貰ったことがあるわ」と少し照れ隠しなのかムキになっていた。

秋子は優の様子を見て「お兄ちゃんって、からかうと面白いよね?」と優のリアクションを面白がっていた。

秋子はその後、「一希、ありがとう。これ大事にするね」とメールを最後に送った。

そこへ優が「一希って、誰?」と後ろから秋子に声を掛けた。

秋子は「お兄ちゃん、私の携帯を勝手に見ないでよ」と返事をした。

優は「そうか、僕には教えられないことか。もう年頃だしな」と寂しそうにしていた。

秋子は「そうよ。彼氏の一人や二人いてもおかしくないわ」とにやけながら返事に答えた。

母親の鏡子が「あら?私達の知らない間に、秋子は彼氏ができたの?おめでとう」と笑顔で祝福をした。

その次の日、頼子が来て「最近、秋子ちゃん綺麗になったわね?彼氏でもできた?」と秋子に尋ねた。

秋子が頼子に「私にも彼氏ができたの」と嬉しそうにしていた。

頼子が「私よりも先に彼氏が見つかるなんて悔しいな」と声を掛けた。

秋子が「後で彼氏を紹介するよ」と話し掛けると、俊也が「秋子ちゃんにもやっと彼氏ができたか?おめでとう」と秋子の事を祝福した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る