第4話 あなたの傍で
綾音が「幹太、おはよう」と声を掛けた。
幹太が「おはよう。もう、朝か?昨日の夜は、思い出話をしたよな?」と目を擦り起きた。
綾音が「うん、そうね。昨日は鈴香も来ていたしね」と楽しそうに話をした。
そう、あのときに相談に乗ってもらい、いつの間にか気になっていた幹太は、高校を卒業し、綾音に「あのさ、もし良かったら俺と付き合わない?」と声を掛けて来た。
綾音は「良いよ。でも、私は幹太の事をよく知らないから、付き合って行って離れたらそれまでよね?」と返事を返した。
2人は夜の夜景を見たり、一緒にお酒を飲んだり、一緒に食事をしたり、温泉旅行に遊びに行った。
カラオケも同じジャンルの歌が好きで、本当に気持ちも考え方も同じだった。
2人で落ち着いて、将来の事を話して、笑顔で話すことも多くなって、2人は一喜一憂して一緒に暮らすことになっている。
綾音は幹太に睡眠薬入りのジュースを飲ませて「ごめんね?私これから、行かなきゃならないところがあって、寝ていてね」と幹太の寝ている間に家を出て行った。
綾音が、お化粧をして出かけたのは、喫茶店のシェイクカフェへと足を運んでいった。
幹太は「あれ?綾音?何処へ行ったのか」と眠りから醒めて、メールをすると何も返事が返って来なかった。
綾音は「ごめんね?待った。今からどっか飲みに行こう」と伸彦と待ち合わせをしていた。
伸彦は「遅かったな?僕は待つのは嫌いだけど、綾音のためなら待てるよ」と話し掛けた。
そこを偶然通りかかった、幹太は「あれ?綾音か?こんな所で何を?」と思い、後を追うと南條ホテルと書いてあった。
ラブホテルでも人気のホテルだが、伸彦と綾音が向かったラブホテルで、壁に隠れて見ていると、綾音が伸彦と仲良さそうにしているのを見て、今までの綾音との思い出を頭に巡らせていた。
幹太は、泣きそうになりながら、綾音との家を荷物を持って出て行った。
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