最終話:転入生。

でもってシャルルは俺が通ってる「三途の川高校さんずのかわこうこう」へ転入することになった。

しかも親戚の手間でシャルルは俺の知らない間に養女ってことになってた。


おふくろはプライドが高いからエロリアンと言えど、うら若き娘が学業にも

励ます家でごろごろされては丸井家の恥だと思ってるんだろう。

まあ、昼間からシャルルにプ〜太郎してもらっても困るからな、まあそれは

分かる気がするけど・・・。


学校へ行くことにシャルルは文句は言わなかった。

学校にいたら四六時中俺と一緒にいられるからなんだそうだ。


で、シャルルが転入の日、俺はシャルルの引率者として彼女と一緒に学校に

登校した。

彼女をつれて最寄りの「冥途喫茶前めいどきっさまえ」バス停からバスに

乗って・・・。


「楽しいね、球太」


「ま、おまえは目先が変わって楽しいだろうけどな」


「おまえさ・・・スカートの丈、短くしただろ?」


「分かった?」


「なんの意図があって短くなんかしたんだよ」


「何もかも球太の


異星人がバスに乗ったとたん他の乗客から俺たちは奇異の目で見られた。

シャルルは目立ち過ぎるんだよ。

地球外生命体のシャルルに女子高生の制服って・・・エロい・・あ、いや

目立つから・・・。


振り向かない男なんかいない・・・完全にシャルルは男どもに視姦されてる。

見るな変態野郎が・・・。


で、学校に到着すると俺とシャルルは職員室に呼ばれた。

まあ、教員のみなさんとは前もってシャルルとの面談は済んでいたみたいだから

とくに驚かれることもなたった。


そして授業が始まる前に担任の「横島」が転入生シャルルの紹介が始まった。


「え〜本日当校に転入してきた・・・え〜とシャルルル?・・・ド・ボー?」


「シャルル・ド・ボークールブリュットです・・・フランス人です・・・

よろしくです」


そう言ってシャルルは自分で自分を紹介してぺこりお辞儀をした。


「あ〜そう言うことだから、今日からみんな彼女と仲良くするように・・・」


で、シャルルの席は俺の真後ろになった。

当然といや〜当然か・・・俺の後ろの席これ見よがしに空いてたからな。

まあ、いいんじゃないか?

もし、俺とシャルルの席が遠かったら、間違いなくダダコネそうだからな。


ってもって案の定な定番のような展開。


転入して来たばかりのシャルルは休み時間クラス中の注目を集めた。

そりゃ、あいつのあの群を抜いたビジュアルだもんな。

しかも歩くたびにパンツ見えてるし・・・それは俺だけのパンツだぞ。


で、クラスの中にシャルルのことをすでにエロリアンって知ってるやつがいた。

何人かはシャルルと同様エロリアンが親戚にいるやつがいるらしい。

なにもシャルルの存在をこそこそ誤魔化す必要もなかった。


でもってクラスの男子どの中にはさっそくシャルルに告ってるやつもたりして、

中でも俺にかなり熱心にシャルルのことを聞いてくるやるもいた。


こんなことまだまだ始まったばかり。

なんとかその日は大きなトラブルもアクシデントもなく終わったけど・・・。


下校時シャルルが迷子になったら嫌だから手を繋げって言う・・・まあ別に

自分の彼女と手くらい繋いだっていいし・・・。


シャルルと手をつないでの帰り道・・・沈む夕日がやたら綺麗だった。


「ほら見ろよ・・・綺麗な夕日だよ、シャルル」


「ほんと・・・明日も晴れるね」


そう言うとシャルルは俺の腕にしがみついて来て、くったくのない笑顔で

あどけない笑顔で俺を見た。


め、めちゃ可愛いじゃん・・・無性にシャルルを抱きしめたくなった。


これからどんなことが、どんなトラブルやアクシデントが俺たちに待ってるのか

楽しみでもあり怖くもある・・・。

俺は沈む夕日を見ながら、ふたつため息をついた。

ひとつは俺の・・・もうひとつは不思議ちゃんのための・・・。


END.


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不思議ちゃん!! エキセントリック。 猫野 尻尾 @amanotenshi

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