第12話

「まぁ、気晴らしになら…」


「よし!決まり!早速、行くぞ!」



リカは私の腕を勢いよく引っ張り、そう言った。



「リュウくん、お待たせ〜」


「こんにちは。リカの友だちのリヨです」



私は目の前にいる男子2人組に挨拶をした。


リュウくんとそのお友達は私がお辞儀をしたと同時に、ペコりと頭を下げて挨拶をしてくれた。


本当にアイツとは正反対。



「なんか場違い感、凄いですよね」



リカがリュウくんと手を繋いで歩いているのを微笑ましく見てると、リュウくんの友だちである男の子がそう話しかけてきた。



「あの、お名前は?」


「ソウヤです」


「了解です、もう覚えました!」


「敬語はやめません?同い年だし」


「あ、そうだね」



私たちは笑い合いながら、お互いに打ち解けあった。


なんかソウヤくんって今どきの好青年って感じで話しやすいかも。


すると…

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