第13話
─── ドンッ
「あ、ごめんなさい…!」
「……」
そう言って振り返るとそこには、リクトくんの姿があった。
「なん、で」
「お前の方こそ」
ずっと避けてたから、まともに顔を見たのは久しぶりだ。
リクトくんは、なぜか不機嫌そうな表情で隣にいるソウヤくんを見ていた。
「リヨちゃん、この人は?」
「あ、えっと… クラスメイトのリクトくん」
「クラスメイトの子か、こんにちは!」
リクトくんは爽やかな笑顔で挨拶をするソウヤくんを睨み付けるように見ていた。
普段、人前ではあんな顔しないのに珍しい。ってそうじゃなくて!!!
「ほら、リクトくんも挨拶して?」
「は?なんで?」
「なんでって、ちょっと感じ悪いよ?」
「別にどうせ関わることないんだから良いだろ、それよりお前、久しぶりに俺と話せて嬉しいの?」
「は?なんで?」
「顔、赤いけど?」
「な!」
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