第17話

ルーシー「あの…………もし、よかったら…………夜ご飯も用意しますけど?」


ケイン「本当か!?やった!」


ルーシー「あの…………でも、食材が少なくて………………。」


カイン「俺達、今日は朝から夜まで仕事だ。一人で買い物に行ってくれると助かるけど、行けるか?町に出るのは怖くないか?」


ルーシー「明るい時間なら、大丈夫です。」


カイン「そうか。なら、サイフを預けておくよ。はい。」


と、カインは自分のサイフを渡す。


ルーシー「えっ!こんなに中身が入ってるサイフ、預かれません!」


カイン「食材とルーシーの生活に必要な物、自分で買ってきてくれ。」


ルーシー「で、でも………………。」


カイン「一人で買い物はできないか?」


ルーシー「いえ…………あの………………もし、サイフを持ち逃げしたら、とか思わないんですか?」


カイン「行く当てがあるなら、それでもいいさ。」


と、微笑むカイン。


そんなカインを見て、ルーシーも微笑んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る