第8話

そうしてリースさんは食事が済むと、


「先にお風呂に入るね。」


と、浴室に向かった。


ヒューイ「あぁ。ブラド。まだ、酒は飲めるだろ?」


ブラド「あぁ。」


ヒューイ「たまには、酒を飲みながら寛ぐのもいいな。」


と、酒を飲みながら、リラックスしているヒューイ様。


ブラド「ヒューイ様は、たばこは吸わないんだな。」


ヒューイ「あぁ。体に悪いから、吸うなって言われてる。」


ブラド「誰に?」


ヒューイ「マシューさん。」


ブラド「アーク国のマシュー様?ヒューイ様との関係って…?」


ヒューイ「小さい頃から世話になってる。魔法の師匠みたいなもんだ。」


ブラド「へぇ~。リースさんとマシュー様は、ヒューイ様繋がりで知り合ったって聞いたけど、本当か?」


ヒューイ「あぁ。三人で旅を始めてから、一緒に会いに行ったのがきっかけだ。」


ブラド「その割には、リースさんは懐いてる気がしたけどな…。」


ヒューイ「あぁ、俺も不思議だ。リースは、父親のように慕ってるみたいだけどな。」


ブラド「ヒューイ様は……そういうのは、何も言わないんだな。」


ヒューイ「相手がマシューさんだからな。信頼してる人だし。ありえないと思ってるからな。」


ブラド「ふ~ん……。マシュー様やコージーさん……リースさんは、少し年上の人に甘えることが多いな。」


ヒューイ「ん~……子供の時だけど、ルーク先生にも甘えてたな。」


ブラド「そうか……。」


俺は酒をゴクリと飲む。

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