第249話
「あまり、無茶はするなよ。」
「だって………………ゆっくり町を見たかったのに、邪魔ばっかりされて嫌だったんだもん。」
俺の言葉に、ぶ~っと膨れながら答える、リース。
「町ぐらい、俺が案内してやるよ。」
俺が、そう言うと、
「そうだね。明日は、ヒューイ君に案内してもらうといい。」
と、フィリップ王子。
「うん!」
にこりと笑う、リース。
「リリスさんのままでね。ふふふっ。」
「えっ?このままで?」
フィリップ王子の言葉に、戸惑うリース。
「たまには、ゆっくりとヒューイ君とデートしておいで。」
「……………………うん。」
照れ臭そうにする、リース。
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