第248話

「夕方までは何事も無かったんですが、噴水広場で休んでいる時に、西のボスのサムさん、東のボスのジャックさんが二人の元にやって来ました。サムさんもジャックさんも、リリスを貸せという話になり、怒ったリリスが二人を剣で黙らせました。」


「はははっ。」


と、笑うフィリップ王子。


「あの時のもう一人の人、ロディのお兄さんなんだ~。」


と、誰を相手にしていたのかも分かっていなかったリース。


「はぁ……………………。全く……………………。」


俺は、ため息をつく。


「その時に北のボスのコビーさんも現れて、コビーさんまで剣で黙らせました。そうして、さっき帰って来た所です。」


「はははっ。流石、リリスさんだね。」


楽しげに言う、フィリップ王子。

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