第242話

しばらく北のエリアを走って行くと、オレは立ち止まった。


「ブラド、剣をありがとう。返すね。」


オレは、ブラドに剣を返した。


「あぁ………………。リースさん………………本当にスゴいな………………いろいろと。」


ブラドは、呟くように言った。


「だって、邪魔ばっかりされて、頭にきたんだもん。」


「………………………………敵わないな~。」


そう言うと、ブラドは笑った。


「あっ!もう、6時半だ。城に戻らないと…………。」


オレが近くの店の時計を見ながら言うと、


「そうだな。送ってくよ。」


と、ブラドはオレの肩を抱いた。

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