第243話

そうして、ブラドに城門の手前まで送ってもらった。


「俺は明日は朝から仕事だから、また明日な!」


ブラドの言葉に、オレは大事な事を思い出した。


「うん。今日は、ありがとう。………………あっ!え~っと……………………。」


オレが言いにくそうにすると、


「ん?あぁ~………………。分かってるよ。これからも友達として、よろしくな。」


と、ブラドは言った。


ちゃんと、ブラドも覚えていてくれたみたい。


“キッパリ振る”ことを………………。


「うん。」


オレが笑顔で返事をすると、


「でも、最後に………………チュッ。じゃぁ、おやすみ!」


と、ブラドはオレの唇にキスすると、町へと消えて行った。

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