第225話

そうして、路地裏に逸れた。


「ブラド………………何か、ごめん。誤魔化すの、下手で………………。」


オレが謝ると、


「リースさんらしいよ。」


と、笑って許してくれた。


そして……………………?


「………………まずい!リースさん、じっとしててくれ。」


オレを壁際に寄せると、壁ドンする形でオレを周りから隠す。


「ブ、ブラド?」


オレが焦って声をかけると、


「静かに………………。南のボスが近くにいる。」


と、ブラド。


仕方なく、しばらくの間、その体勢でやり過ごす。


「行ったみたいだ。何で今日に限って、皆ウロウロするんだよ…………。ん?リースさん?」


「…………………………。」


オレは、真っ赤になっていた。

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