第224話

「分かりました。」


ブラドが答えると、


「じゃあ、また後でね。リリスさん?ふふっ。」


と、まだ笑っていた。


「後でな。………………リリス。」


微妙な顔で言うと、ヒューイもフィリップ王子と去って行った。


「うん。」


「城に呼ばれる程の間柄なんだね~。」


全く疑っていない、ロディ。


「う、うん………………。」


俯きながら、オレは返事をする。


「もういいだろ?ロディ。じゃあな。」


ブラドは、そう言うと、オレの肩を抱きながら、その場を離れて行く。

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