｢お！その子か！｣

ロディは、オレを見て言った。

｢どうしたんだよ。何か用か？｣

ブラドは、オレを隠すように立ちながら聞く。

｢その子を見に来たんだよ。｣

｢ん？何で俺が女を連れてるって知ってるんだよ？｣

｢噂になってるぜ？ブラドが黒髪美人を連れてるってな。｣

｢もうかよ………………。｣

｢女の情報が早いのは、知ってるだろ？ねぇ、名前は何て～の？｣

オレを覗き込みながら聞く、ロディ。

｢え、え～～っと………………リ、リリス………………。｣

オレは、いつもより高めの声を出す。

｢リリスさんっていうんだ～。何でブラドと一緒にいるの？｣

ロディは、オレがリースだと気づいていないみたいだ。

｢えっと………………町を案内してもらってるの。｣

｢じゃあ、俺も一緒に案内してあげるよ。｣

にこりと微笑む、ロディ。

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