第217話

「俺の連れだよ。手を出すなよ。」


ブラドがムスッとして言うと、


「ん?ブラドかよ。ちっ、つまんねぇな。」


と男は言うと、離れて行った。


「知り合い?」


オレが聞くと、ブラドはムスッとしたまま答える。


「知り合いと言うか、この辺りのボスだよ。」


「へっ?」


オレが驚いていると、


「あぁ~、さっきの奴はいいから、さぁ、行こうぜ!」


と、ブラドはにこりと笑う。


「?うん。」


「他の奴に触られないように…………。」


ブラドは、そう言いながらオレの肩を抱く。


「えっ!ブ、ブラド…………。」


オレが戸惑っていると、


「肩を抱くぐらい、別にいいだろ?また、他の奴に触られたくないし。」


と、ブラドは言った。


「う~~ん………………?」


そうして、肩を抱かれながら通りを歩く。

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