第218話

「あっ!あのソフトクリーム食べたい!」


ソフトクリームを食べている人を見て、オレが言うと、


「待ってろよ。買ってくる。」


と、ブラドが買いに行ってくれた。


しばらく待っていると、いちごのソフトクリームを一つ持って戻ってきた。


そして、二人で近くのベンチに座ると、


「リースさん。食べながら聞いてくれ。」


と、真面目な顔のブラド。


「?うん。何?」


「この国はさ、半分は裏の人間で支えられてる。」


「うん。」


「町の中心に大きな噴水があって、東西と南北には広い通りがあるだろ?」


「うん。」


「通りで区切られた4つのエリアに、それぞれまとめてる人間がいる。さっきのが、北のエリアのボス。」


「うんうん。」


オレは、ソフトクリームを食べながら頷く。

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