第215話

「それもだけど………………他の男の人が、放っとかないわよ?」


「大丈夫だよ。」


レミさんの言葉にオレが答えると、


「その辺は大丈夫です。」


と、言いながら、ファリスはウインクした。



「そうなのね。よろしくね、ファリスさん。」


「はい。」


にこりと、ファリスが答える。


しばらくすると、私服姿のブラドがやって来た。


172、3センチくらいの黒髪の目つきが鋭いブラド。


でも、今日は違う。


いつもよりも、目つきが柔らかい。


オレを見ると、


「リースさん!マジ、可愛い!!」


と、抱きついてきた。


「ちょ、ちょっと!ブラド!」


オレは慌てて、ブラドを突き放す。


「襲ってはダメですよ?ブラドさん。」


「わ、分かってるよ。……………………たぶん、大丈夫。」


ファリスの言葉に、ブラドは自信無さげに答えた。

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