第211話

「ブラドさん。いくら気持ちを伝えても、リースさんが応えられないのは、分かってる?」


「分かってます。俺のモノにしたいとか、そういった気持ちではないです。」


レミの質問に、素直に答えるブラド。


「う~ん。そうなると、気持ちの整理がつかなくて、暴走してるのかしら?」


「そうかもしれません。」


「じゃぁ、簡単ね。リースさんに、キッパリ振ってもらいなさい。」


「キッパリって………………もう、ヒューイのことが好きだからって言ったよ?」


リースは困った顔をする。


「う~~ん………………。ねぇ、コージー?素朴な質問をいいかしら?」


「何だ?」


「皆、リースさんの女の子姿を見たことあるの?」


「大きくなってからは、ないな………………。」


男の姿しか見ていないな。

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