第210話

コンコン。


「コージー、入っていいかしら?」


「あぁ………………。」


どうするか困っていると、レミが部屋に入って来た。


「コージー、口を出してもいい?」


レミは俺の隣に座ると、俺達をじっと見た。


「あぁ。もう、俺では収拾がつかない。」


「じゃぁ、コージーの代わりに意見させてもらうわね。」


そう言って、にこりと微笑むレミ。


「一つ一つ確認するわね。まず、ブラドさん。リースさんは、ヒューイさんと恋人同士なのは分かってるわね?」


「はい。分かってます。」


「それから、二度と『あの』話はしないこと!女の子にそんな話をするのは、失礼よ!」


レミが少し怒った顔をすると、


「は、はい………………。」


と、ブラドは慌てて返事した。


「レミさん………………。」


リースはブラドにハッキリ言ってもらって、安堵の表情を浮かべる。

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