第147話
「ルミエル。ちょっと、いいか?ルミエルはリースと仲がいいよな?」
「うん。女の子同士、気が合うわ。」
「は?女の子同士?」
俺が眉を潜めると、
「あっ!…………………………。」
ルミエルは、しまったという顔をした。
「どういうことだ?教えてくれ!」
俺が詰め寄ると、
「う~ん………………。他の人には内緒だよ?本当は誰にも言わないでって言われてたんだけど………………。リースさん、ああ見えて………………女の人なの。」
と、ルミエルは言った。
「…………………………マジかよ。」
「旅をしてる時は、男の人ということにしてるんだって。お城で知ってるのは、お父さんとフィリップ様だけだから…………内緒よ?」
「分かった……………………。」
俺がそう言うと、ルミエルは家に帰っていった。
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