第146話

その日の夜、俺は一人でいつもの店で飲んでいた。


そこへ、コージーさんを探しにきたルミエルがやってきた。


「お父さんは来てますか?」


ルミエルが店員に聞くと、


「いや、今日はブラドだけだよ。」


と、店員は答えた。


「ルミエル、どうかした?」


俺が声をかけると、


「お父さんに、用事があったんだけど…………。」


と、困った様子のルミエル。


「コージーさんなら、帰り際にフィリップ様に呼ばれてたよ。しばらくしたら、帰ってくるんじゃないか?」


と、俺が教えると、


「そうなの~。分かったわ、ありがとう、ブラドさん。」


と言って帰ろうとするが、俺は声をかけた。


ルミエルとリースは仲が良いみたいだから、聞いてみるか………………。

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